せめて夢の中くらい
この間、夢を見た。
遠方に住んでる友達が死んじゃう夢だった。
夢を見ながら、それを冷静に分析してる自分がいて、「起きたらあいつに連絡して、こんな夢見たって笑い話にしてやろう」なんて考えていた。
朝起きて、メールしようと思って、やっと気付いた。
そいつ、もう2年も前に死んでるんだよね。
持病があって、人より長生きできないことはわかってたけど、こんなに早く死ぬなんて思ってなかった。
死に顔見ても、全然実感湧かなかった。
でも、夢を見て、初めて実感した。
もうあいつはいない。死んだんだって。
誰かの死を、こんな形で受け止めることがあるなんて、知らなかった。
眠りにつくとき、ときどき思う。
せめて夢の中くらい、生きててくれよ、って。
そう思うたびに悲しくなるけど、そう思うようになったってことが、死を受け入れた1番の証拠なんだろうなとも思う。