ドロップアウト、フェイドアウト

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「離脱」と聞いて真っ先に頭に浮かんだのは全日制高校を退学したことだった。

まあその後NYの大学とかもドロップアウトしてるんだけども。

何だろう、最初に「レール」から外れた、っていう「ドロップアウト原体験」になってるのかな。


高校、大学、バイト、某コミュニティ、等々、よく考えると私は結構離脱しつつ生きてきた。
その原因はすべてメンタルの問題なんだけどね。


全日制高校は私立で、中高一貫だった。哀愁のチバラキ(自宅)から遠い都会にあって、通学が大変だった。友達は少なかったし、男子とばっかつるむからビッチ認定されたりしてた(誤解です)。中学時代は部活に打ち込んでた。高校で不登校になってからは、「おまえさん先生」という命の恩人に出会えた。

でも今も付き合いがある生徒は、中学の時にマンガが縁で知り合った同級生だけだ。

私の学年はその学校的に異例だったらしくて、私が辞めた後、つるんでた男子達が六人、立て続けに退学した。

最後に退学した奴が、卒業文集にこんなことを書いたそうだ。

「俺や、戸村サキや、○○や××も、この学校の生徒でした」

でも、無駄なんだろうな。

うちらの学年は、学年全員と教員で、成人式のパーティをやったらしい。私は当時NYにいたし、親に聞いても特に招待状の類はこなかったという。

「ハコ」からドロップアウトすると、そのハコの人間の記憶からも「フェイドアウト」する。

例外はあるだろうけど、私はこんな感じで、今もどこかの誰かの中からフェイドアウトしながら、そして私自身は新しい人々と出会いながら、生きている。